成年後見制度は、とんでもない制度
俺は、ある所に320坪ちょっとの貸倉庫を所有しています。
遥か昔のバブル以前なら、地方でも年々土地は上がり、含み益も増えていったんですが、その後は田舎の土地が上がるなんてことはなく、ひたすら下がり続けるだけ。
昔は土地を色々持ってると、資産があって良いなんてこともあったけど、もうそれどころじゃない。
土地が下がり続けるのは、我慢できるけど下がり続けてるから、固定資産税は払わんで良いってんなら、問題ないけど、そういうことにはなんない。
こんなもんは、払わんで踏み倒すっていうわけには、絶対にいかない。
なにせ、相手が国なんだから、こっちに勝ち目は一つもない。
買い手がないような土地でも、毎年納税通知書ってのが送られてくる。
それだけでも、大変なのに3月に強風が吹いて、ボロ倉庫のトタンの屋根が一部めくれて、そのままにもしておけないんで、修理に50万掛った。
その土地に遂に買い手がつきました。
相手の言い値は、当初1800万までならってことだったんだけど、できるだけまけてくれってことなんで、1200万てことにして、懇意にしている不動産屋に相談に行った。
不動産屋さん「やっと、買い手が見つかって良かったですねえ」
俺「ようやっと、あのどうにもならない土地がさばけそうです。唯一つ問題が」
不動産屋さん「なんでしょう」
俺「あの土地は俺名義の土地と、母親名義の土地になってるんですけど、母親が去年の12月の半ばに軽い脳梗塞になって、それは軽くて良かったんだけど、そこから10日ほどして胃に潰瘍ができて、そこからの出血で血圧が急降下して危篤状態んなって、それはなんとか凌いだんだけど、そのせいで現在意識障害があって意思の疎通ができないんです亅
不動産屋さん「それだと、売買できませんねえ。意思確認ができない場合、売買できないんですよ亅
俺「それだったら、意思確認したってことにすれば良いんじゃないですか亅
不動産屋さん「それは駄目なんですよ。意思確認に不動産屋と司法書士が行くわけですけど、意思確認ができたって司法書士が偽って、それが露見した場合、免許剥奪んなるから、そんなことする司法書士はいません亅
不動産屋さん「ただそういう場合は、後見人をつければ売買できます亅
俺「じゃあ、そうしますから亅
この時、俺は自分が後見人になる気でいたし、ようやくとあのどうにもなんない土地が売れる、明るい明日が見えたって思ってたけど、この後とんでもないことに、気がつくことに。
続く。


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