救急車で病院へ

階段の下を見ると、母親が倒れていたので、慌てて階段を駆け下りて声をかけてみたんだけど、うーんという呻き声が出るばかりなんで、両手で抱えて隣の仏間に運ぼうとしたんだけど、体重なんて50kgくらいしかない筈だけど、これが重くてやっとのことで、仏間に運びこんだ。

救急車呼ぼうかって声をかけたんだけど、うーんうーんていうばかりだったので、2階の自室に戻って財布を出したり、着替えたりして仏間に戻って母親の様子をみると、左側の額の上の方が今まで見たこともないような、凄い大きなタンコブが出来てて、これは只事じゃないって思って救急車を呼んだ。

時間にして5、6分で救急車が来て、救急隊員に階段から転落したって伝えたんだけど、他にも色々聞かれて、それにいちいち答えたわけだけど、今思い出してもなにを聞かれたのか全然憶えてない、俺も混乱してたんだと思う。

救急隊が到着してから10分くらい、そうしてて、担架に乗せて救急車に運びこんで、家に鍵をかけて俺も一緒に救急車の中へ。

それから受け入れてくれる病院を救急隊が探して電話してくれて、頭を打っているんで、隣町の三之町病院に行くって言われた。

初めて救急車に乗ったんだけど、これが乗り心地が悪い。

路面のギャップを拾って、ポンポン跳ねる。

俺の車のトヨタのIQも全長3Mしかない車で乗り心地が悪いけど、それよりもずっと酷い乗り心地。

横たわる俺の母親に救急隊員が話かけて、受け答えはしているけど、左の手が良く動きませんねえって救急隊員が俺に言った。

転落した打撲のせいかとも思ったけど、脳梗塞かなにかが起こって、そのせいかもって初めて思った。

そうしてる間に20分くらいで、三之町病院に到着。

母親は救急処置室に運ばれて、俺は外の腰掛けで待機。

今はコロナが大変なんで、看護師が俺の額に体温計をあてて体温測定。

それがどうしたわけか、37.2度であれってなって、改めて脇の下に昔の体温計をあてて測定したら、36.5度で平熱。

ずーっとキャップかぶってたんで、頭が温まってたのかなあ。

これは、ただでは済まないって感じがした。

続く。


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