越後村松藩の無茶苦茶な増税策

新潟県の中央部に村松(市町村合併で五泉市)ってとこが、あります。

ここには、江戸時代に村松藩っていう3万石の小さな藩がありました。

この藩が財政難で、増税に打って出るわけですが、以下がその増税策の一部。

「村松領百姓一揆騒動覚書亅より、御運上銭と云は、郷中産物の品々、杉雑材木、木炉、塩木、灰汁(アク)、炭、鍬台、砥石、石膏、鉛山、柴、薪、搔棒、搗臼、斧台等、大谷地紙、七谷紙、何品によらず郷中より取出し売買の産物一々お役仰付けられ、諸職人、大工、木挽、屋根葺き、鍛冶、桶屋、石工、紺屋、塗物師、酒屋、酢、醤油、味噌、塩屋、諸細工人に至るまで、それぞれ御役仰付けられ。運上諸役の品々年々増益し、綿打渡世の者は一人より、一箇年金一分、紙すき此れに同じく、大工、木挽きは銭一貫文、屋根葺き五百文、、、、、、、、、、、、婚礼を致す者は双方より身分に応じ礼儀金を出させ、、、、、、、、、、、、、、、柿、栗、果物の類木は一本に一年につき銭十五文づつ税金を掛け。

三条市史より引用

これを見ると、税金を掛けられるところは、なんでもかんでも税金掛けてむしりとると。

今の消費税みたいなもんかと思ったら、消費税はものを買うと10%税金として取られるけど(これも、どうかと思うけど)、柿だの栗だの果物は買ってないのに、植わってるだけで税金取られることんなって、デタラメ。

それだけじゃなく、結婚式挙げても身分に応じて税金がかかるんで、下手に結婚式もできないってことに。

砥石、柴、薪と書いてあるんで、これを売り買いすると、税金が掛かるんだろうけど、どのような税金の取り方をしたのかしれないけど、思いつくもんは全部かけたんだろう。

鍛冶、桶屋、石工ってあるんで、要するに商売してる人に税金かけたってことなんだろうけど、これは今も法人税取られるんで、当たり前って気がするけど、相当きつかったんだろうと思う。

「村松領百姓一揆騒動覚書亅ってなってるから、これらの増税が原因になって、百姓一揆が発生したわけだから、百姓、町人が負担できる限界を超えたってことなんだろう。

これは、現代の会社経営でゆうと、「利益率が10%しかないんで、赤字です亅ってなったら、「そんじゃあ、20%にすれば、簡単に黒字んなるじゃねえか亅で売値を上げて、それで簡単黒字んなるかっていうと、普通そうはならず、ライバル会社もいるわけだから、かえって売上激減で、もっと大赤字んなったりすることも。

現代の会社は買い手と売り手の関係があるから、一方的なことはそうそう出来ないけど、国と国民の関係でも余りに増税ばっかやってると、政権与党は選挙で負けるだろうけど、最近の日本の消費税は上げてばっかだけど、それでも自公政権は選挙で勝ってるから、これは財務省のプロバガンダが効いてるのか、国民がおかしな国民なのか、その両方なのかも。

これは江戸時代の村松藩の話だけど、統治する武士がまともならまだ良いけど、暴政を行うとんでもない野郎ばっか揃ってた場合、領民は逃げようがないんだから、ご先祖様は大変だったんだなあって思う。

参考文献 三条市史 三条市史編集委員会編著  三条市


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Posted by shigeziro703