生きた歴史を教えて欲しい
大衆の暮らしが、どうなってんのか、わかんない歴史教育になってるって前に書いたけど、昔過ぎて実際にその当時どういう生活だったのか詳しくは、わからないっていうのもあるかもしれないけど、冠位十二階とか武家諸法度にしたって、その政策を出した結果、大衆の暮らしにどういう影響があったのかくらい書かないと、ただ教えられた方は、試験対策で暗記するだけで、あんまり意味が無いと思う。
一般教養として、自分の国の歴史を知るっていうのが、大事なことなんだろうけど、それを決めてるのは、政治なわけで、今の自分たちの生活にも政治が大きく関わっているんだから、大きな歴史の流れの中で、大衆の暮らしがどうなっていったのかっていうのが、一番大事だと思う。
昔、俺が習った中で印象に残っているのは、遣隋使の派遣だったかで、「日出処の天子より、日没するところの天子に———以下略」っていうので、要するに日本は「日出処の天子亅ってとこで、勃興する国って印象にして、「日没する亅ってとこで、没落する国が隋(中国)って強く、習ってる日本の学生に印象づけたいってのがあるんだろうけど、あの当時は日本も経済成長してたから違和感もなかった。
今はあの当時とは様変わりして、日本が日没しっぱなしの天子、でこれから先も沈みっぱなしで、中国と真逆んなってる。
要は「日出処の天子亅なんてのを、さり気なく入れて国威発揚ってゆうので、習ってる青少年をマインドコントロールしていこうっていうふうにしか、取れない。
聖徳太子(本当は実在しなかったって話もあるけど)とか織田信長とか徳川家康が、歴史を作ったように見えるけど、その裏に膨大な無名の大衆の生活があったわけで、歴史の教科書にのっている偉人が行った政策の結果、大衆の生活が良くなったのか、悪くなったのかくらい書かなきゃ駄目だろう。
何年に大化の改新、何年に応仁の乱、何年に関ヶ原の戦いとか、そんなん憶えるのに一生懸命なだけで、それがどう大衆の生活に関わっていったのかなんてのが、繋がっていかないから、大衆と政治の繋がりが全然関係無いようにしか思えない、したがって政治に興味も無い、自分の生活と関係無いなんてふうに思えて、選挙も行かないなんてことんなってんじゃあ。
一番良いのは、政治なんて学科を作って、政治と大衆の生活の関わり、消費税増税以後の可処分所得の推移、消費税増税と法人税減税と所得税減税の関係と労働者の実質賃金の推移なんてものを入れれば、習ってる青少年の使えるお金にも直接関係してるってのが、わかるし成人した以後の自分の生活にも、政治が影響するのがわかるから、いくら政治に無関心でも、無関係ではいられないのが理解できるようんなるんで、良いことずくめ、これを小学校から教える。
こういう教育を受けた大衆が成人すれば、投票率も70%以上んなって、しまいに自民党も泡沫政党んなるじゃねえの。
でも絶対無理だな、各政党の思惑も入ってくるし、ていうことはイデオロギーも入る、労働者と資本の関係もあるから、片方に都合が良くても、片方駄目なんてのがほとんどんなるから、できるわけない。
試験対策の暗記主体の大衆の生活と関わりの無い死んだ歴史は止めて、歴史になってしまった大衆の暮らしが見える、生きた歴史を教えて欲しい。


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