長篠の戦い 鳶ヶ巣山砦奇襲が失敗したら、どうなったのか

11月 20, 2020

長篠の戦いの決戦の前に、織田、徳川軍は鳶ヶ巣山砦に奇襲攻撃を仕掛けて、攻め落としその結果、武田軍は前と後ろに敵を受けることになり、袋のネズミ状態になって大敗した。

現代の我々はこの作戦が、成功したのを知っているけど、当時作戦を立案した織田信長は、作戦が成功するかどうかは、当然わからないわけだし、失敗した場合のことも考えていたんだと思う。

鳶ヶ巣山砦を攻撃しても、落とせずにそこで攻防戦が続いていた場合、武田軍が織田、徳川軍陣地を攻撃しても、損害ばかり増えるってなった時、鳶ヶ巣山砦が健在だから、無理に攻撃を続ける必要もなくなるわけだから、武田陣地跡ってなってる小山に籠もって、防御戦に転じるんじゃなかろうか。

武田勝頼が攻撃一辺倒の武将で、それでも無理やり攻撃するってことも有り得るけど、まともな人だったとしたら、そんな無茶なことはしないで、自分達の陣地に籠もって、一旦織田、徳川軍の攻撃をしのごうって考えるのが、普通だと思う。

それでも、兵力で3倍近い織田、徳川軍は有利だけど、あんな武田軍が一方的に敗れる無残な結果には、ならなかったと思うな。

長篠の戦いの決戦場跡ってされてる所が、織田、徳川軍陣地跡ってとこと、武田軍陣地跡ってされてる所の間の狭い盆地のようなとこだとすると、連吾川を越えて100mちょっとで武田軍陣地の山になるから、武田軍が織田、徳川軍陣地攻撃を止めて自分達の陣に撤収するところを、追撃してもすぐに武田軍陣地になるんで、追撃戦にならず、武田軍陣地でお互いに消耗戦になるだろう。

そうなれば、長篠城がそんなに長くもつとは思えないから、逆に織田、徳川軍が無理に武田軍を攻撃することんなって、相当に損害も出るだろうし、その間に長篠城が落城すれば、長篠城救援の意味がなくなるから、織田、徳川軍は撤退して、武田軍勝利っていう可能性もあっただろう。

鳶ヶ巣山砦が健在だったとしても、あの兵力差では武田軍はかなり厳しいけど、あの当時の常勝武田軍なら、なんとかしのぎ切れたかも。

長篠の戦い決戦場跡とされている所は、織田信長にとっても決して良い場所ではなかったっていうこと。

鳶ヶ巣山砦の奇襲攻撃が不発に終わった場合、面倒なことんなる。

決戦場の場所は、今の決戦場跡ってとこより、ずーと西の平野だったと思う。

あそこなら、たとえ鳶ヶ巣山砦の奇襲が不発だったとしても、織田は兵力差が出る平野部で、数の違いで押し切れると思うから。

google マップ様より引用


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